パントマイムの先生から始めて学んだヨーガのポーズに熱中していたころ、僕がモダンダンスの稽古場で出会った照明家の人が、すでに何年も前からヨーガの実践をしていることを知りました。そして彼からすでに日本で出版されているインド人の熟達者たちの本を紹介してもらいました。それらの本のタイトルは、「目で見るヨガ」ヨギ·ヴィダルダス、「ヨガの健康法」エスディヤン、そして後年「ハタヨガの真髄」として日本語で出版された原書、「Light on Yoga」アイアンガーの英語版でした。アイアンガーの本には、602枚のヨーガ·ポーズが掲載されていました。
これらの本を通じて、僕が実践しているヨーガのポーズが、インドの伝統的なヨーガ、ハタヨーガと呼ばれる、身体を基盤にしたヨーガの一つの部門、アーサナ(体位法)であることを知りました。これらの本の中には、僕の知らないたくさんのポーズが写真付きで紹介されていました。また、ハタヨーガの実践体系には、プラーナーヤーマと呼ばれる呼吸法、シャトカルマと呼ばれる浄化法、バンダと呼ばれる生命力の覚醒法、ムドラーと呼ばれる集中法があることを知りました。
僕の近辺にはハタヨーガの専門家がいなかったので、僕はこれらの本を基本にしながら、いつも一人で実践していました。幸運なことに、僕の場合は本だけを頼りにした実践にも関わらず、悪い体験は全く起こらず、それどころか身体が快適になる、健康になる、疲れを感じなくなる、自分の生命への信頼感が高まるなど、善い結果だけが起こりました。これは僕にとってとても幸運なことだったと、今感じています。のちほど、悪い結果を体験した人たちのことを知るのですが、なぜ僕には悪い結果が起こらなかったのか、きっとそれは僕とヨーガの出会い方が良かったことが原因だったからなのだと現在理解しています。僕とヨーガの出会いは運命的な出会いでした。僕は無意識のうちに、ヨーガの無限な可能性の世界と、僕自身に潜在している無限な潜在能力の世界とが出会っていたのだと、今理解しています。